当研究所では、住民参加による道路や公園、広場や建築の計画設計、および景観や交通、環境や福祉等に関するまちづくりの計画策定などの研究と実践の活動をしています。「研究は常に実践のため、実践は新しい研究のため」をモットーにしています。
▶研究テーマ
- 建築設計および都市計画
- 公共空間のデザイン、景観デザイン
- コミュニティデザイン
- まちづくりにおける市民参加と合意形成、市民活動支援
- こどものまちづくり学習
- ドイツの都市政策
▶研究内容
近年都市計画や空間デザインの現場で、市民参加が求められています。しかし日本では、まだ市民参加の法制度や仕組みが体系的に整備されていないため、 行政が進める都市計画事業と市民の生活ニーズに乖離が見られたり、場合によっては市民による反対運動や訴訟等が起きて事業がスムーズに進まないケースが増えています。これは大変不幸なことです。本来、都市計画や空間デザインプロジェクトを企画し、事業を実施するためには、地域に住み、働くユーザーの参加と合意をとりながら、民主的に進めていく必要があります。
参加と合意形成の手法については、欧米では1960年代から70年代に市民参加の法制度の誕生と同時に、ワークショップ等の具体的な技術が開発されてきましたが、日本では1980年代以降世田谷区や横浜市等ごく一部の先進的自治体においてのみ、市民参加のデザイン技術の導入が実践され、日本全体ではまだ研究開発途上といえます。
そこで当研究所では、これまで進めてきたまちづくりの研究と市民参加の現場で蓄積してきた日本型のデザインプロセスの技術手法を駆使して、公園や道路の整備、建築の設計、まちづくり計画等の実際の現場へ応用還元していくことをめざします。
▶研究所概要
名 称:早稲田大学参加のデザイン研究所(旧早稲田大学社会科学部卯月盛夫研究室)
住 所:〒169-8050 東京都新宿区西早稲田 1-3-10 早稲田大学 29-7号館 209号室
E-mail:info@uzukilab.com